No.092 勉強している大学生

勉強している大学生

 昭和生まれ世代の人は、大学生は勉強しなくても良いと思っている人が多いのではないでしょうか?私が大学生の頃は「優・良・可・不可」の4段階指標のみで「不可」さえ取らなければ卒業できるので、「可」を量産するような大学生活を送っていました。当時は、「勉強を一生懸命頑張る人=ガリ勉で若干要領悪い人」というレッテルを貼られていたくらいです。当然就職活動においても大学の勉強は卒業できるかどうかを確認されるくらいで、首席で卒業など本当に超優秀でなければ特に聞かれる事もありませんでした。逆に如何に要領よく単位を取り、サークルやアルバイトに精を出していたかの方がよっぽど評価されました。勉強せずとも卒業できる、就職活動で不利になる事も無い、むしろ他の学生生活を充実させた方が評価されるとなるとわざわざ勉強する気にもなりません。

 平成生まれ以降の人たちは、どうやら大学で勉強する事が大事になってくるみたいです。最近、GPAが高い人は就職活動でも有利になるということを本で知りました。知らない人も多いかもしれませんが、GPAというのは大学の通信簿みたいなものです。大学によって基準は若干違うのですが、4点満点で2.4くらいが平均になります。大学の授業を頑張って3.5前後のGPAを獲得した人は優秀な成績を修めた人に認定されます。2010年以降は8割くらいの大学がGPAを導入しており、世界の大学でも使われる指標の一つになりつつあります。GPAが高い人というのは、周りの大学生からも「イケてる人」という認定をもらう事が多いらしく、就職活動においても面接官からGPAを聞かれる事が増えてきたとの事です。

 大学の成績をちゃんと上げるためには、しっかりと授業に出る事です。まじめに、コツコツと続ける事、その中でも要領よく勉強できる人がちゃんと良い評価をもらえる仕組みになっていているようです。これって良い傾向ですよね。まじめにコツコツって、なんかパッとしないですけど、社会人においても最終的にはこういう人が評価されていくのもまた事実なんですよね。瞬発力で何とかしている人は必ずボロが出てきがちです。一夜漬けで覚えた知識なんて、テスト明けに食べたラーメンと一緒に外に排出されてしまうものです。

 まじめにコツコツ取り組んでいる人が最終的に報われるって良い事ですよね。ダイエットでも「2か月で15キロ痩せた!」などで自慢している人がいます。確かにそっちの方が華々しく見えますが、よく考えたら、食生活を規則正しくし、コツコツ運動をして、太らない体を手に入れている人の方がよっぽど偉いのです。「一夜漬けで合格したぜ!」などと自慢している人がいますが、地道に勉強している人の方がはるかに健康的で生産的です。良い習慣を続けている人って、一見すると地味ですが最終的には報われています。習慣の大切さと定着させる方法を、大学の頃に学んでいたら多分私は無敵でした。でも、まぁそれもまた人生。これからの未来を見据えて気長に習慣ライフを継続したいと思います。


習慣サポーター けいぞうくん
(掲載日:2021年9月24日)
(次回配信日:2021年10月1日)

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