No.085 公園からシーソーが無くなった理由

公園からシーソーが無くなった理由
コロナ感染が拡大する中、オリンピックに熱狂する毎日が続いています。最近までは、テレビの中でも、オリンピックの開催に思いっきり反対していた人たちが、思いっきり金メダルを祝福している構図は見ていて若干滑稽に感じる事もあります。「オリンピックはやらない方が良いと思います。でも選手の活躍は見たいのです」ということなのでしょうけど。やっぱりどこかで矛盾を感じてしまうのは私だけでしょうか。あまりこういう事を書くと、けいぞうくんはどっち派なのだ?と、不毛な論争に巻き込まれそうなので詳細触れるのは避けていこうと思います。
社会人としてニュースを見たり読んだりすることは大切な事です。「日経新聞くらい読まなければビジネスパーソンではない」と言われて育ってきたのでニュースには比較的触れています。最近はニュースに手軽にアクセスできる機会が増えました。GoogleニュースやYahooニュースに加えて、本格的な記事や世の中のニュースを著名人がコメントするNewsPicks、自分が視聴している記事に基づいてレコメンドしてくれるニュースアプリのスマートニュースや、グノシー。Lineを開いたら表示されるLineニュース。など、色んな所で自分の知りたい事にアクセスできるようになっています。夜寝られない時など、思わずニュースアプリを開いてしまうと、延々と見続けてしまったという経験をした人も多いのでは無いでしょうか?人って「知りたい」という願望が強いのでしょうね。
「知りたい」という願望はおそらく人間に備わった本能なのでしょう。どこに行けば美味しい木の実に出会えるか。最近はどういう人がモテるのか、などはギャートルズ(古い…)の時代においても貴重な情報であり、多くの人が欲したのでしょう。今の時代においても、グルメ番組が流行り、アイドルが出れば視聴率が上がるのは、人間の本能です。特に、自分の生命に関わる情報に関しては敏感です。ニュースにアクセスしやすい時代であればあるほど危険に関する情報も世の中に散乱しますし、すぐに拡散します。最近は危険であるということで、公園から箱型ブランコやシーソーが撤去され、砂場には網が張ってあります。昔からこの遊具での事故などはあったのでしょうけど、情報が散乱するようになって、皆の危険感度が上がって撤去されるようになったのでしょう。
今の時代は30年前から比べたら物騒な世の中になっていると答える人が多いようです。でも実際の統計を取ってみると、交通事故も減り、感染病による死者も減り、犯罪件数も確実に減っています。目の前に流れている物騒なニュースによって、正しく事実を見れなくなっている典型例でしょう。ニュースや情報に溢れる、手軽にアクセスできる現代だからこそ、正しい事実を把握する習慣を身に着けておかないと、人は永遠に外出できなくなり、どっちが危険なのか分からない矛盾に陥るでしょう。世の中を見る眼鏡を鍛えたいものですね。
習慣サポーター けいぞうくん
(掲載日:2021年8月6日)
(次回配信日:2021年8月13日)